最近のICTを取巻く経営環境の一考察について-ITプロの役割

NPO法人ITプロ技術者機構理事 黒澤 兵夫

最近、企業や組織の不祥事が相次ぎ、連日マスコミをにぎわせています。経営者は、不祥事を未然に防ぐための内部統制のフレームワークの強化や新たなシステム造りを急ぐ必要があります。経営者は、経営者自らと従業員に対して、法令遵守/コンプライアンスを徹底させ、ミスや不具合を監視でき、有れば素早く改善可能な体制を構築し統制を行うことが、企業や組織の不祥事を未然に防ぐ効果をもたらすのです。企業の内部統制のポイントは、次の4事項です。

(1) コーポレートガバナンス
(2) コンプライアンス
(3) リスクマネジメント
(4) 事業継続計画と管理(BCP/BCM)と社会的責任(SR)

注)BCP;Business Continuing Plan BCM;Business Continuing Management
SR;Social Responsibility

現在、企業や組織のICT への依存度が益々高くなっています。このICT をベースライインにして、上記の4項目を達成することが、経営者に課せられた最小限の任務です。この他に、企業や組織を取巻く経営環境に関連する事項は、多々あります。企業や組織のICT と関連する主要な事項を図に示します。

注)ICT;Information and Communication Technology

我々IT プロは、企業や組織の経営者に対して、これ等の各事項のソルーションシステムの提

案や研修/Work-shop を開催していきます。

注)CG;Corporate Governance DR;Disaster Recovery


図 最近の企業や組織のICTをベースラインにした経営環境

2008年4月