事業継続計画/事業継続管理システム BCP/BCMS推進マニアル ~企業/組織のリスクマネジメントと事業継続計画~

BCPBCMSs編者:黒澤 兵夫 (TAKE国際技術士研究所 代表)
発行所:㈱新技術開発センター
発行年月日:平成24年4月24日
定価:6,800円(税込)、9,800円(CDROM付き)(税込)

大地震が起きたら,事業所が洪水に見舞われたら,新型インフルエンザが流行したら,会社はどうなりますか。経営者,従業員,その家族の安全を守り,生産設備をすぐに直せますか。取引先からの受注を継続してもらえるでしょうか。大企業は大損失,経営基盤が脆弱な中小企業は,緊急事態に遭遇すると何も手を打てずに廃業に追い込まれるおそれが大きいといえます。
BCP(事業継続計画)とは,企業が自然災害,大火災,テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において,事業資産の損害を最小限にとどめつつ,中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために,平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方策,手段などを取り決めておく計画のことです。
緊急事態は突然発生します。即、有効な手を打つことができなければ,特に中小企業は,経営基盤の脆弱なため,廃業のリスクがあります。また,事業を縮小し従業員を解雇しなければならない状況も考えられます。
緊急時に倒産や事業縮小を余儀なくされないためには,平常時からBCPを周到に準備しておき,緊急時に事業の継続・早期復旧を図ることが重要となります。こうした企業は,顧客の信用を維持し,ステークホルダーから高い評価を受けることとなり,企業価値の維持・向上につながるのです。
本書はこのBCPをできるだけシンプルにまとめ,簡単に運用できることをこころがけました。事例としてマニュアルを見本につけましたが,できるだけコンパクトなものにしました。いつ大地震がきても対応できるように,経営に携る方々,部門でのご活用をおすすめいたします。